大気環境下で液体水素送液配管が瞬時に切り離され,水素が外部に放出されると同時に,液体水素温度の物質表面が露出し液体空気が生成される場合,特定の条件下において爆発現象を誘発することが確認されている.本研究では液体空気の落下に伴い,液体空気中の気泡が断熱圧縮された時の局所的な高温場が爆発現象を誘起していると推定し,実験的に現象解明に取り組んだ.液体窒素中にヘリウムガスを導入すると同時に,液中に設置したアルミターゲットにレーザーを照射しキャビテーションおよび圧力波を発生させることで,水素酸素混合気の着火温度程度までヘリウムガス気泡を収縮可能な見込みを得た.
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