歯車の効率に関する理論をもとに静力学解析を行い,バックドライブしにくい条件が固定ギヤと出力ギヤの歯数差に依存することが分かった.さらに動力学モデルを解析した結果,以下のことが明らかになった.(1)終端速度に関しては,固定ギヤと出力ギヤの歯数差が小さく歯面の動摩擦係数が大きいほど存在しうる.今回開発した実験装置では,前述の歯数差を1としても加速し続ける.(2)印加される荷重,加振周波数,振幅が増大するほど必要な加振力は増大する.よって,(2)の結果に関して提案した動力学モデルが妥当か加振力を推定したところ,推定した加振力の結果は動力学モデルの結果とおよそ一致した.
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