関節駆動トルク制限内で出力可能な手先操作力を表す操作力多面体は,評価指標としてアームの設計や動作計画に一般的に用いられている.そのため,アームの動作速度や動作加速度による操作力多面体への影響を解明した本研究成果の学術的意義は高い. また近年は80W規制の緩和によりヒトと同じ空間で働く協働ロボットが広く普及し始めており,ヒトの安全性確保のために安全対策の重要性が高まっている.本研究成果である衝突検出手法は冗長性を用いることで,手先への力を許容しつつ衝突検出が可能で,特別なセンサや動力学パラメータを必要とせず,簡易な計算式であるため処理も早い社会的意義の高い成果となっている.
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