本研究では、高効率な高周波モータシステムを実現するための基礎検討として、インバータ駆動時の磁性材料の高周波特性の基礎評価を行なった。まず、高周波インバータ駆動時 (MHzオーダー)の磁性材料を実験的に評価し、高周波領域での、駆動電圧の立ち上がり時間が鉄損増加の原因になる事を明らかとした。また、ナノ結晶材では、アモルファス材と比較し、高周波領域でのデットタイムによる鉄損増加を抑制できることを示した。さらに、高周波領域において、SBDを内蔵したインバータ駆動時の磁性材料の鉄損が、ボディダイオードを用いたインバータ駆動時と比較し、低減することを示した。
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