研究課題
若手研究
本研究は,電気エネルギーにより駆動される歩行ロボットを対象に,その歩行動作の生成および制御を担う情報系とエネルギー供給を行う電気系を統合して取り扱う枠組みを与えるものである.電力のパケット化およびそのルーティングの提案をもとに,上記統合を物理層における回路スイッチングの結果として実現する仕組みを提案した.さらに,提案システムの二足ロボット歩行への適用により,その有効性の検証を行った.
電気電子回路工学
現在,我が国ではサイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより,経済発展と社会的課題の解決を両立する Society 5.0 の実現に向け取り組んでいる.中でも,自律移動ロボットの導入とデジタルプラットフォームとの融合は,具体的な実現目標として掲げられている.この目標に対し,本研究の成果は,フィジカル空間の制御において中心的役割を担う物理量である電力の操作と情報システムの融合を,電力のパケット化技術にもとづき実現する枠組みを提示するものである.