コストや消費電力の削減が優先される通信システム向けに検討される直接検波方式では,ファイバ分散によって伝送距離が制限される。Kramers-Kronig (KK) 光受信器では直接検波後に電気領域分散補償が可能なる一方,高速信号処理の必要性や充分大きい光トーンの必要性など複数の課題がある。 本研究では,実装の側面に重点を置き,KK光トランシーバについて大きく以下の4つの検討を行った。(1)KK光受信器におけるA/D変換時の量子化の影響,(2)光電界復元の際必要となるディジタルアップサンプルの低減方法,(3)KK受信の際光信号の変調フォーマットの影響,(4)KK受信方法をシステムの伝送特性
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