多数の移動ロボット群を自律的に動かし,様々な社会的課題を解決しようとする試みが近年盛んに行われており,安全かつ高精度な自律分散制御の確立は喫緊の課題である.本研究においては,多数のロボットが近接して移動することで生じる相互作用による不安定化を防ぐこと,またその理論保証を与えることにその学術的意義および社会的意義がある.また,モデル予測制御により未知環境への適応性を向上させ,さらに,ロボットに搭載可能な小型コンピュータでも制御が実行可能であるよう計算負荷にも考慮しており,実用化を視野に入れた研究である.
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