我々が独自に提案している超高効率太陽電池、2段階フォトンアップコンバージョン太陽電池では、バンド内遷移を利用したアップコンバージョンの発生効率がこれまでの太陽電池より100倍以上効率的であることを実証した。しかし、アップコンバージョン現象を太陽電池の変換効率向上に寄与するためには、さらなるアップコンバージョン効率向上が必要である。そこで本研究は、その効率をさらに10倍向上させることを目的として、変調ドーピングおよび、量子ドットの位置の最適化を行った。その結果、変調ドーピングにより約3倍の向上、量子ドットの位置最適化で約4倍向上し、トータルで10倍以上の向上を達成した。
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