研究課題
若手研究
センサ部に電力を必要としない圧電素子センサを活用した鋼橋における疲労損傷検知システムの構築を目的とし,2020年度~2023年度に研究に取り組んだ。この研究を通じ,MEMSセンサを組み合わせたシステムとすることによって,ランダムな外力が作用する供用中の鋼橋においても圧電素子センサを用いて疲労損傷の発生及び進展を検知できる可能性を示した。さらに,疲労損傷が多く報告されている鋼床版における適用性に関しても検討し,その実用性を示すことができた。
維持管理工学
鋼道路橋に生じる疲労損傷に対する補修補強を必要最小限とし,限られた維持管理費を有効に活用するためには,できるだけ早く疲労損傷を検知することが重要である。本研究では,センサ部に電源を必要としない圧電素子センサを活用したシステムを構築し,そのシステムによって,ランダムな外力が作用する鋼橋における疲労損傷の検知可能性を示した。この研究成果は,鋼橋の維持管理,特に補修補強に対して貢献する研究成果である。