研究成果の概要 |
不飽和三軸供試体(初期状態の直径35mm, 高さ70mm)全体を,土粒子・水・空気の三相が識別可能な高解像度で観察した.その結果,せん断帯の発達に伴い,供試体中央から上部で顕著な体積膨張と飽和度の低下が生じるが,供試体下部では幾何学変化が極めて小さいことがわかった.また,液架橋やバルク水の分類と,土粒子の変位に伴う間隙水の存在形態変化を特定する画像解析アルゴリズムを構築し,初期飽和度が低い不飽和三軸試験で得たCT画像に適用した.その結果,間隙水の存在形態変化の割合は1)液架橋が消失, 2)液架橋のまま,3)液架橋がバルク水へ遷移の順に高く,液架橋の減少が軸差応力の低下と対応することがわかった.
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