現在のわが国では,国産木材の需要を拡大していくことが求められており,クロス・ラミネイティド・ティンバー(CLT)の活用が注目を集めている。鋼構造オフィスビルなどの大規模建築物にCLTを構造材料として使用する際,接合部仕様の検討が重要である。本研究では,ラグスクリューボルト(LSB)を用いた機械式接合を提案することで,高剛性・高耐力を有する接合方法を提案した。接合方法は,工場でLSBをCLTに埋め込み,現場で六角ボルトにて鉄骨部材と緊結するため,簡便な方法で行える。本研究課題では,LSB接合におけるせん断耐力を調べ,本接合を適用した床・壁の木質化への適用可能性を実験的に提示した。
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