全熱交換型換気システムの更なる性能向上を図るため,小型全熱交換エレメントの顕熱・潜熱・臭気物質移動の統合的予測するモデルの開発を行った.代表的な水溶性物質であるアンモニアの拡散係数を平均相対湿度の関数としてモデル化することで,ガス移行現象を十分な精度でのモデル化が可能であることを確認した.構築した数値解析モデルは,境界条件・初期条件,定数同定を行い,予測精度検証を実施し,数値解析モデルの再現性を確認した.また,熱交換効率最大化に向けた最適設計を支援する各種物性値や幾何条件要素の相互関係を確認した.
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