研究課題/領域番号 |
20K14945
|
研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
高橋 知奈津 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 文化遺産部, 主任研究員 (00516601)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 築山庭造伝 / 近世庭園 / 造園技術 / 造園書 |
研究実績の概要 |
本研究は、江戸時代後期に出版された『築山庭造伝(前編・後編)』に記載された内容から、近世の造園技術や意匠的な特徴について分析するとともに、書誌学的・技術史的意義を検討し、江戸時代後期の庭園の展開を明らかにすることを目的とする。 本年度は、当該史料および同時代に日本に持ち込まれたとみられる『園冶』の書誌学的研究と読解を進め、江戸時代後期の庭園を評価する際の評価軸を整理した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初計画では、造園古書に関する研究会を開催するとともに、現地調査をおこなう予定であったが、感染症流行と罹患により、本来業務以上の研究会や調査旅行を実施することができなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
当初計画時にあげた成果目標の一つ、『築山庭造伝』解説書の刊行のための作業を優先しつつ、当該史料の各地の所蔵本の実見や、本来業務で調査を進めている中国地方の庭園を中心にその調査を進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
感染症流行と罹患により本来業務以上の研究会や調査旅行を実施することができなかったため。成果目標の一つである『築山庭造伝』解説書作成のための謝金、人件費、印刷費等にて使用していく。
|