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2022 年度 研究成果報告書

物理的因果関係にもとづいた計測センサの最適配置に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K14954
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分24010:航空宇宙工学関連
研究機関国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

尾亦 範泰  国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 研究開発部門, 研究開発員 (80849258)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード因果推論 / 移動エントロピ / クラスタリング / 時系列データ / 異常検知 / センサ最適化 / シミュレーション / ロケットエンジン
研究成果の概要

本研究の目的は,産業機器をはじめとする複雑システムにおいて,センサ間の因果関係をデータ駆動型の分析によって導出し,センサの配置を最適化する手法の開発である.まず,各センサの時系列データから特徴的なパターンに着目して因果関係を定量化する手法「クラスタリング移動エントロピ」を提案し,ロケットの打ち上げを模した音響の伝搬を正しく捉えられることを示した.さらに,特定の故障モードを検知する際ためのセンサ配置を貪欲法によって最適化するフレームワークを,液体ロケットエンジンにおける重大な故障モードの一つである推進剤の漏洩を例に検証した.

自由記述の分野

データ工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では,データ駆動型の因果関係推定法の提案と,貪欲法によるセンサ配置の最適化フレームワークの検証を行った.それぞれ,ロケット打ち上げ時の音響とロケットエンジンのシミュレーションデータを用いて検証を実施した結果を,査読付き英語学術論文誌において公表した.これらの手法は,ロケットエンジンのみならず,さまざまな機器のセンサデータに対して広く利用可能であり,今後多くの産業分野において価値を生み出すことが可能な手法である.さらに,時系列データから因果関係を自動で推定する提案手法は理工学研究に応用可能であり,センサ配置の最適化にとどまらない利用が期待できる.

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公開日: 2024-01-30  

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