損傷浸水事故発生時における客船の安全帰港シミュレーション手法の開発に向けて以下の検討を行った。 ・粒子法の計算コードに2次元スライスグリッドによる領域分割手法と計算時間ベースの動的負荷分散手法を導入し、64台のGPUを用いて50%程度の並列効率を保つことを達成した。・損傷船の生存率を評価するために、部分的に水が充填されたタンクを持つ浮体の運動をシミュレーションする連携計算手法を開発した。本手法は、粒子法の一つであるMPS法とRANSを用いた有限体積法をP2Pのファイル交換により連携し、各離散化手法の利点を保持するものである。
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