本研究の目的はライトフィールドカメラによる気泡流の3次元流場計測手法(LF-PIV)を開発しサブミリ気泡まわりの渦構造を明らかにすることである。技術的な課題によりLF-PIVを実現できなかったため、検証用に開発した2次元PTV/シャドウグラフィシステムにより流路内の速度変化に対する気泡および周囲流場の計測を行った。その結果気泡による抵抗低減に寄与する壁乱流渦の抑制および等方性の乱流渦の発生は気泡径に依らず生じるが、大気泡は浮力により壁面近傍を高速で移流し渦を発生させ抵抗増加が生じることが分かった。これより気泡径の変化により気泡分布が変化し、摩擦抵抗が変化するという基本構造が明らかになった。
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