本研究では,申請者らがこれまでに開発を進めてきた超音波非接触式肉厚測定装置(非接触方式)の改良をし,ダイバーレス測定が可能な正確に効率よく安価で客観的に計測する有効な技術開発を目標に研究を行った。まず超音波非接触式肉厚測定装置のセンサー部の小型化の検討を行い,検討した小型センサーを水中ロボットに搭載して室内実験を行った。結果,錆びた鋼板でも,概ね3°程度の傾きであれば測定可能であった。また,ROVに搭載した遠隔計測でも今後治具の改良や操作性の向上などの課題があるが,小型化検討時と同様の計測結果が取得できており,遠隔計測が可能であると示唆された。
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