研究課題
本研究の目的は,トンネル火災を想定した煙中の避難速度とストレスの定量化から基本的なデータを得ることで,煙中を避難する際にどういったストレスを感じるのか,そしてその煙濃度に応じた避難速度とストレスを明らかにし定量化することである.心拍数・血圧とストレスに関して,これまでの知見を調べ,整理した.新型コロナウィルスのため,実験はできなかったが,煙濃度計の製作や,アンケート,実験手順等準備した.文献調査では,ストレスがかかると心拍数や血圧の上昇がみられることは分かったが,実際の行動との関連について,調べたものが神以外ないことがわかった.ストレス評価と歩行速度に着目し,実験結果とアンケート結果の解析結果を国際会議にて報告した.本テーマに関連する避難速度と煙濃度の関係について,アイマスク実験時の歩行速度と軌跡に関する論文を投稿し,国際誌2本掲載された.避難速度と煙濃度の関係について,分析を進めたところ,定式化することができた.またアイマスクでの実験で,最小値(一定値)を求めることができた.一方で,Give upする人の割合も求めることができた.アイマスク実験時の歩行速度と軌跡に関して国際学会1回,煙中のストレス評価と避難挙動の関係を国内学会1回発表を行った.現在暗中での歩行速度と煙濃度の関係と,アイマスク実験のストレス評価と避難挙動の関係をそれぞれ国際誌に投稿し,掲載決定した.
3: やや遅れている
コロナ渦のため,対面での実施を県内の感染者数を確認しながら実施しているため,実験準備に時間がかかった.一方で,テレワーク中,心拍数・血圧とストレスに関して,これまでの知見を調べ,整理した.以上から,昨年中にしっかりと準備できたので今年度より実験実施に集中する.
1年間実験準備に専念できたので,被験者を集めて実験実施する.被験者にこちらが指定した実験ルート上を心拍計つけて避難シナリオに沿って行動してもらう.実験ルート簡の所要時間とから各区間における平均移動速度を算出する.また,実験前後にアンケート,血圧測定を実施することにより,煙によるストレスの変化を調べ,避難速度の遅い人,平均的な人,早い人の心理状態を調べ,傾向を調査する.
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
Tunnelling and Underground Space Technology
巻: 112 ページ: 103934~103934
10.1016/j.tust.2021.103934
Infrastructures
巻: 6 ページ: 75-75
10.3390/infrastructures6050075
巻: 106 ページ: 103621~103621
10.1016/j.tust.2020.103621