結晶中の原子の占有の規則性によって磁性が変わるホイスラー合金Ni2MnAlおよびMn2NiGaの規則化に対に磁場が与える影響を明らかにした。Ni2MnAlでは、規則-不規則変態温度以下である673Kおよび623Kにおける磁場中熱処理によって強磁性規則相への規則化が加速することがわかった。フェリ磁性Mn2NiGaは773Kにおける磁場中熱処理を行った。773 K熱処理ではホイスラーマトリクス中にMn-rich相が析出したが、磁場中熱処理は、Mn-rich相の相分率を制御する効果があることが示唆された。以上の結果から、磁場中熱処理は磁性規則合金の規則化・析出物制御に有効であることが示された。
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