大容量複合誘電体セラミックスの構成要素であるBaTiO3 (core)-KNbO3 (shell)複合ナノキューブ粒子は、"濃厚溶液系"での合成により得られる均一な非修飾BaTiO3ナノキューブに対し、KNbO3 shell層をエピタキシャルに液相成長させ調製した。オパール構造膜による集積では一部で配向したナノキューブが観察されたが、凝集が課題となったため、相分離を利用した集積法を確立し、相対密度が75%以上の集積体を得ることに成功した。またBaTiO3-KNbO3複合ナノキューブ集積体は、BaTiO3ナノキューブ単独の集積体に比べ2倍以上の比誘電率を示すことも明らかとなった。
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