再生可能エネルギーを利用した水の電気分解による水素製造のため、水を効率的に酸化する酸素生成触媒の開発が強く望まれている。申請者はこれまで、触媒が作動している状態で測定するオペランド観測法によって触媒の機能解明を行い、三次元的に機能する酸素生成触媒を独自に開発してきた。そこで本研究では、このオペランド観測技術を基に分析を行いながら、担持電極基板・触媒形状・クラスター集合構造の三つの観点から触媒の空間構造を制御し、三次元的に機能する高効率酸素生成触媒の開発を行った。本手法を利用することで、水分子・反応イオン・生成ガスの拡散を極限まで高めることができ、高活性な反応サイトを持つ触媒を開発できた。
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