局所的分極制御可能な金属基圧電複合材料の創製を目的とし,内部電極を複数有した金属基圧電複合材料の作製条件検討および分極処理最適化を行った.本複合材料は,内部電極として表面に酸化膜を有した金属繊維を用いるが,この電極間において分極処理を行うことで圧電セラミックスの分極状態を局所的に制御すること可能である.本研究において,内部電極を2本有する圧電セラミックスの作製条件検討により,欠陥を抑制可能な条件を見出した.加えて直列キャパシタモデルを使用し分極処理条件最適化手法を構築した.その結果,酸化膜の絶縁耐圧および誘電率が分極処理最適化に大きく影響することを明らかとした.
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