組成傾斜試料を利用して広大な組成領域における相境界組成を極めて高効率に決定する手法を開発した。Ni-Co-Al-Ti四元系をモデルケースとして、一つの組成傾斜試料からγ + γ′領域をほぼ網羅する組成範囲の2300組成の微細組織・相情報を従来法の100倍程度の高効率で取得することに成功した。 Ni-14at.%Al & Ni-20at.%Al拡散対を2h温度傾斜熱処理することによって、一つの試料片に14-20at%Alの組成範囲、1000-1300℃の時効温度範囲における微細組織を得ることに成功した。
|