研究課題
若手研究
金イオン添加したハイドロゲルに光渦を照射することで、光渦の螺旋波面を記録したカイラル構造体が形成されることを発見した。この金構造は光渦の次数に伴った構造を持っており、回転方向を制御できる。この構造体に対して、ガウス光を照射することで、記録に用いた次数の光渦に変換できることを明らかにした。ハイドロゲル内部にカイラル構造体を形成し、さらに光渦の波面記録と再生を可能とする新機能を付与することに成功した。
光物質相互作用
螺旋波面を有した光である光渦を金イオン添加したソフトマテリアル内部に照射することで、螺旋状に析出した新奇カイラル金構造体の形成に成功した。この構造体は形成に用いた光渦の波面を記録し再生できる、という全く新しい付加価値をもった、ソフトカイラルデバイスである。光渦の次数によって螺旋構造が反転するキラリティを有し、またガウス光によって再生される光渦もまた形成に用いた光渦に応答した次数を有する。生体内における光渦再生など、ドラッグデリバリーなどへの応用も期待される。