研究成果の概要 |
火力発電所等の定置ボイラーでは,アンモニアを還元剤とした, 選択的触媒還元 (NH3-SCR) により窒素酸化物 (NOx) が除去される. 煤塵や硫安・酸性硫安生成による活性低下の抑制を目指した排ガスプロセス後段での脱硝が求められているが, その実現には150℃程度の低温かつ水分存在下で動作する触媒材料が必須である. 本研究では, V2O5にタングステンを原子状に添加することで, 150℃以下の低温かつ水分共存下(~20 vol.%)で動作し触媒安定性を有するNH3-SCR触媒を検討した. またoperando分光測定からタングステン添加の効果を明らかにし, 反応機構を解明した.
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