研究課題
若手研究
疎水性溶媒中ジカドミウムテトラオレート存在下で硫化カドミウム量子ドットがゲル化することを発見した。種々の測定解析からゲル化の要因を解明した。電子顕微鏡観察によりゲル中の硫化カドミウム量子ドットの集合状態を明らかにした。粘弾性測定から素早い構造修復能力を示すことを明らかとした。エレクトロスピニング法により紡糸し、数百マイクロメートルにわたるコロイド量子ドットの一次元長周期構造の形成に成功した。
ナノ材料化学
本研究では、コロイド量子ドットゲルを作製し、コロイド量子ドットの一次元長周期構造の形成に成功している。本成果によって見出されたコロイド量子ドットの低次元配列の新規手法は、量子細線を用いた様々な光・電子デバイス、情報デバイスへの応用が期待される。また、素早い構造修復能力を利用した紡糸手法はコロイド量子ドットのみならず、様々なコロイド無機ナノ微粒子の長周期低次元配列への応用が可能となると考えられる。