光照射を利用したナノ結晶合成の一種として、水中結晶光合成法(SPSC)を開発した。さらに、ガルバニク効果を施したSPSC処理により、異種金属ZnO/CuOヘテロナノロッドの合成に成功した。成長メカニズムを詳細に調べるには、ZnO/CuO接合界面におけるSTEM-VEELS測定、接合界面の結晶モデルに基づく電子状態の計算と光応答の測定を行った。TEM観察より、ZnO/CuOが{110}面に沿って結合し、格子の不整合性が0.5%以下であることがわかった。また、電子状態計算がCuO→ZnOの電子移動を示し、格子間亜鉛と酸素欠損の相互作用により形成された接合特有の発光に起因したことが明らかになった。
|