表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance;SPR)によって細胞接着を計測するために、SPRセンサのセットアップを構築した。ガラス基板上に蒸着した金属膜にSPRを励起するのが一般的だが、本研究では後々の力計測を考慮して、シリコンウエハ上に蒸着した金膜を用いた。金膜に培地が触れた状態でSPRを励起させ、SPRを電流により検出しながら、培地に細胞懸濁液を加えた。SPR電流は10分ほどかけて低下し、その後安定した。これは、金膜に細胞が接着し、金膜近傍の実効的屈折率が高くなり、SPR電流が低下したものと推測される。また、MEMS力センサを用いて、細胞の収縮力を計測した。
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