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2021 年度 研究成果報告書

非慣性系スピントロニクスの体系的構築に向けたスピン回転結合の直接観測

研究課題

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研究課題/領域番号 20K15162
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分29010:応用物性関連
研究機関京都大学

研究代表者

久富 隆佑  京都大学, 化学研究所, 助教 (80870435)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード表面弾性波 / 量子光学 / スピントロニクス / 量子エレクトロニクス
研究成果の概要

表面弾性波(SAW)と電子スピンはスピン回転結合を通して結合することが近年報告された。本研究では、SAWおよび電子スピンの状態を光学的に定量評価することにより、スピン回転結合の結合強度を決定することを目的とした。その要素技術として、2種の光学測定手法を新たに開発した。具体的にはSAWが存在する試料表面に絞った光を入射し、その反射光の偏光および光路に加えられた変調を測定することにより、SAWの状態を特定することを可能にした。加えて、光のショットノイズを利用することにより、SAW振幅の絶対値の推定が可能であることも実証した。これらの成果は本研究の目的を達成する上で重要なステップとなるものである。

自由記述の分野

量子エレクトロニクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

スピントロニクスを記述する法則の体系化は未だ発展途上である。現在の中心的課題の一つに非慣性系スピントロニクスの体系化がある。約100年前、アインシュタインらによって電子スピンを回転させることによりその状態を変化させることができることが実験的に示されたが、理論に関してはおざなりにされてきた。近年ようやく理論側に進展があり、非慣性系スピントロニクス研究が再び加速している。そこで我々は表面弾性波(SAW)が物質中に引き起こす渦と電子スピンの間での相互作用に着目し、その強さを実験的に決定することを目指している。本期間では、目的達成に必須となるSAWの定量的な光学測定手法を2種類確立することに成功した。

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公開日: 2023-01-30  

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