固体表面における水の挙動は、科学基礎から工業的応用まで重要性が高く、その物理を理解するためには固-液接触線をミクロスケールまで正確に観察する必要がある。しかし、一般の顕微機構では透明媒体における光コントラストが得られなく、大気中における観察手法は未だ確立されていない。そこで本研究では微細加工と光工学技術を組み合わせ、大気中におけるミクロスケール水のリアルタイム可視化手法を確立した。構造表面に入射されるある偏光の光を完全にトラップさせるブリュースター角条件を同定し、界面に存在する僅かな水からブリュースター角条件を崩すことで高い光コントラストを取得、大気中におけるミクロ水膜の測定評価に成功した。
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