研究課題
若手研究
本研究では、インテリジェントなリアルタイム原子間力顕微鏡(AFM)制御を行うことを目指し、これを実現するために必要な要素技術の一つであるAFM画像評価技術の開発とその精度の評価を行った。また、本技術に必要な学習データの収集及び近年開発された高速周波数変調AFMの実用性の実証を目的に、カルサイトの表面に形成されるエッチピットを純水中で計測し、その動的な挙動を原子分解能で計測することに成功した。
ナノ計測工学
本研究で開発したAFM画像評価技術を実際に高速信号処理回路(FPGA)を備えたAFM装置へ適用することで、取得中のAFM画像データに応じてリアルタイムに計測条件を最適化できるようになる。これにより、時間変化する表面・界面を正確に計測することが可能となり、結晶成長・溶解や自己組織化などの幅広い固液界面現象の高速サブナノスケール動態解析を実現することが期待される。