研究成果の概要 |
本研究ではUM3O10(M=V, Nb, Ta)を合成したうえで、構造を明らかにするとともに、ウランの価数をXANESスペクトルから評価し、5価ウラン化合物の生成メカニズムを明らかにした。UM3O10(M=V, Nb, Ta)の合成を行い、U_LIII端における通常のXAFSと高分解能XANES(HERFD-XANES)を用いた分析を行った。その結果、UV3O10はウランは5価より若干酸化されていることと、UNb3O10とUTa3O10中のウランはほぼ5価であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遷移金属元素とウランの化合物であるUM3O10(M=V, Nb, Ta)については結晶構造に関する知見も少なく、ウランの原子価についても不明な部分が多い。本研究では高純度のUM3O10(M=V, Nb, Ta)を合成したうえで、構造を明らかにするとともに、5価ウラン化合物の生成メカニズムを明らかにすることは、アクチノイドの化学の重要な知見である。
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