本研究課題の目的は、イオンイメージング法とレーザー分光法を駆使した、分子ダイナミクスを観測し得る新規分光法の開発である。 まず、荷電粒子の飛行軌道のシミュレーションから、イオンイメージング分光装置の設計を行い、現有の超音速分子線飛行時間型質量分析・レーザー分光装置に改良を加えた。スクリーン付きMCP検出器、CMOSカメラ、高速パルス電源等を新たに現有装置に組み込むことで、イオンイメージング分光装置の開発を行った。 構築した量子状態選別散乱イメージングシステムを利用して、臭素分子(Br2)およびジメチルスルホキシド分子(DMSO)に関して、紫外光誘起解離反応に関して調査を行った。
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