高歪みエネルギーをもつπ共役化合物を、温和な条件下、触媒的に合成する合金ナノ粒子触媒の開発を行った。金とパラジウムからなる合金ナノ粒子をサイズ選択的に調製する手法を開発し、電子顕微鏡による観察およびX線を用いる分光分析によるキャラクタリゼーションを行った。またそれを用いることで、ジヒドロアントラセンの脱水素型芳香族化反応がエチレン雰囲気下進行し、高収率でアントラセンが生成することを見出した。 また溶液系のX線吸収スペクトル計測の高度化を実施した。その結果、塩基を用いない鈴木・宮浦クロスカップリング反応の重要な中間体の溶液中での描像を明らかにすることに成功した。
|