研究課題
若手研究
無機配位子としてポリオキソメタレート(POM)を用いたランタニド(Ln)-POM錯体のイメージングプローブへの応用を目指して研究を行なった.POMとしてケイタングステン酸(SiW10O36, SiW)を用い,Eu-SiW錯体の合成に成功した.この錯体がSiW配位子の励起によるEu中心へのエネルギー移動発光を示すことを明らかにした.また,発光特性に加えて速度論的安定性についても調査し,高い速度論的安定性を有することを明らかにした.
分析化学
イメージングプローブの開発において,プローブの機能向上は病気の早期発見やプローブ使用量低減といった社会的意義がある.ランタニド錯体を用いたプローブの中でもポリオキソメタレートを無機配位子としたプローブは従来のプローブ設計とは一線を画すものであり,分析化学分野での学術的意義は大きい.