研究成果の概要 |
5員環の環状エーテルである1,4-エポキシシクロヘキサンを、1,4-シクロヘキサンジオールから一段階で合成できる新規固体触媒を開発した。適切な反応条件で行うことで、低沸点の副生成物の生成を抑制することができ、蒸留によって目的物を単離することに成功した。また、DFT計算の結果、この環状エーテルは、5員環の中では比較的大きな環歪みエネルギーを持つものの、CO2との共重合が進行するほどのものではないことが明らかになった。この結果をもとに、様々な環状エーテルとCO2の共重合の可能性を模索したが、より多くの外部からのエネルギーを必要とするため、より耐熱性の高い触媒の開発が求められる。
|