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2023 年度 実績報告書

溶液状態での電子顕微鏡法によるベシクルの形成メカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K15337
研究機関名古屋大学

研究代表者

高橋 倫太郎  名古屋大学, 工学研究科, 助教 (10794125)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードベシクル / 透過型電子顕微鏡 / 小角度X線散乱 / 形成メカニズム
研究実績の概要

本研究では、高分子ベシクルがどのようなメカニズムで形成されるかを解明することを目的として、溶液状態での透過型電子顕微鏡 (LP-TEM) 観察 と時間分解小角X線散乱 (TR-SAXS) 測定により高分子ベシクルが形成する過程をその場で観察することを試みた。
【TR-SAXS測定】電気的に中性なブロック鎖とカチオン性のブロック鎖からなるブロック共重合体と、電気的に中性なブロック鎖とアニオン性 のブロック鎖からなるブロック共重合体を水中で混合することによって形成されるベシクルを研究対象とした。結果として、球状ミセル→棒状ミセル→ディスク状ミセル→ベシクル と形態が変化してベシクルが形成されることが明らかとなった。さらに、高分子ベシクルは膜が厚いため、低分子脂質のベシクル形成とは異なり、中間遷移体であるディスク状ミセルが湾曲してベシクルになる過程が律速段階で、この過程のエネルギー障壁を下げることがベシクルを効率よく作製する際に重要であることもわかった。
【LP-TEM観察】均一なサンプルを作製することが困難で、溶媒の電子密度が高く明瞭な像が観察できず、さらにミセル・ベシクルのブラウン運動が速いためにそれらを追跡するのが困難であることが判明した。そこで、溶媒の電子密度が比較的低く、不揮発性で、溶液の粘度が高いことを満たす系を探索した。その結果、エチレングリコールとスチレンから成るブロック共重合体を1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphateに溶解させた系において、高分子濃度を40wt%程度にすると、上記の条件をある程度満たすことができ、ベシクルが形成する過程を観察することができた。球状ミセルおよび棒状ミセルを経由してベシクルが形成されることがわかったが、詳細に動的過程を調査するためにはより鮮明に像が見られる系を探す必要がある。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 時間分解超小角 X 線散乱による高分子ベシクルの形成機構の解明2024

    • 著者名/発表者名
      高橋倫太郎
    • 学会等名
      第13回ナノバイオネットワーキングシンポジウム
  • [学会発表] 時間分解超小角X線散乱によるベシクルの形成過程の観察2023

    • 著者名/発表者名
      高橋倫太郎, Theyencheri Narayanan, 遊佐真一, 佐藤尚弘
    • 学会等名
      第32回ポリマー材料フォーラム
  • [学会発表] イオン液体中における三元ブロック共重合体の重合誘起自己組織化およびゲル化の動力学2023

    • 著者名/発表者名
      山中理久, 高橋倫太郎, 鳴瀧彩絵
    • 学会等名
      第 72 回高分子学会年次大会
  • [学会発表] 三元ブロック共重合体の重合誘起自己組織化およびゲル化の動力学2023

    • 著者名/発表者名
      山中理久, 高橋倫太郎, 鳴瀧彩絵
    • 学会等名
      中部化学関連学協会支部連合秋季大会
  • [学会発表] 山中理久, 高橋倫太郎, 鳴瀧彩絵2023

    • 著者名/発表者名
      三元ブロック共重合体の重合誘起自己組織化およびネットワーク構造形成のメカニズムの解明
    • 学会等名
      レオロジー討論会
  • [備考] 研究室ウェブサイト

    • URL

      https://softmater.energy.nagoya-u.ac.jp

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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