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2022 年度 研究成果報告書

ペプチドゲルの融合により誘起されるゲル界面での連続的二次構造転移挙動の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K15340
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分35020:高分子材料関連
研究機関信州大学

研究代表者

村井 一喜  信州大学, 学術研究院繊維学系, 助教 (30756268)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードペプチドハイドロゲル / ゲル融合 / 二次構造転移
研究成果の概要

本研究では種々のペプチドを用いて構築される性質 (電荷およびpH) の異なるペプチドゲルを生体組織のモデル系とし、ペプチドゲル同士の融合により誘起される界面近傍のペプチド分子による二次構造転移挙動および自発的な構造形成機構の動力学的解析を試みた。本研究で見出された可逆的な二次構造転移 (振動現象) を伴うペプチドゲルの融合には、(1) ゲル界面近傍のpH変化により誘起されるアミノ酸側鎖官能基のプロトン化、(2) 分子間での静電相互作用に起因するペプチドの構造安定化の2つの因子が重要であることを明らかとした。

自由記述の分野

界面化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

生物の生命活動を維持する多くの機能は細胞内外を隔てる細胞膜、つまり異なる性質を有する組織界面に存在する生体高分子集合体で発現する。この生体システムにおける自発的かつ可逆的な構造転移に基づく機能発現機構の解明は、生物学や生化学分野における学術的に重要な課題の1つであるとともに、材料工学的観点から見ても生体機能を超越する新たな機能性材料創製のために重要な課題である。本研究の遂行により得られる学術的知見は、自発的なかつ可逆的な構造転移を利用した生体システムを超越する機能創発に加え、機能性材料創製のためにも重要な学術的知見となると期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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