亜鉛錯体化、また白金錯体化を含むアクリレートモノマーを可逆的付加開裂連鎖移動重合することで、亜鉛錯体と白金錯体を含むランダム共重合体を得た。得られた共重合体をpDNAと混合したところ、平均粒径31 nm、74 nmのナノ粒子が得られた。得られた粒子を、走査型透過 電子顕微鏡観察において元素マッピングをしたところ、会合体中にpDNA由来のリンと、共重合体由来の亜鉛、白金の元素が含まれていることが分かり、DNAをテンプレートとして亜鉛、 白金を含むナノ粒子が形成されたことが実証された。得られたナノ粒子はヒト線維芽細胞に対して毒性を示さず、また過酸化水素の分解を促進することを確認した。
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