層状金属水酸化物は水酸化物シートとアニオン分子層が交互積層した結晶である。本研究では、層状金属水酸化物のナノ材料化に注目した。合成法の詳細な検討によって結晶成長の方向を制御でき、結晶端面の比率を8-50%の範囲で変える方策を見出した。得られた層状金属水酸化物ナノ材料を様々な大きさの炭素材料と複合化させて電気化学特性を評価した。炭素材料がナノ粒子サイズの場合には水酸化物ナノ粒子と複合すると強く凝集し、電気化学反応の進行が妨げられるため、ミクロンスケールの炭素材料を複合する方がより活性が高められることを見出した。
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