複数のタンパク質がさらに組みあがることで、タンパク質の四次構造は形成する。分子量が数十万以上となり、構造も複雑であることから、人工的に集合状態を制御するのは困難だった。本研究ではタンパク質同士が相互作用する界面に着目し、アミノ酸変異や人工分子の修飾といった表面構造の変化を導入することで、巨大な環状タンパク質集合体の解離、および再集合を制御可能であることを見出した。タンパク質集合体のような巨大な生体超分子であっても、人工的に合成した超分子のように、局所的な構造を変えるだけで簡便に構造変化を引き起こすことが判明した。
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