研究課題
若手研究
本研究では生細胞内の複数の低分子化合物を観察するための手法として,安定同位体元素を用いたラマンタグの開発を行なった.安定同位体を用いることでほぼ同じ構造でありながら検出波数が135cm-1異なるアルキンの開発に成功して,ステアリン酸とオレイン酸という二つの構造が非常に類似した脂肪酸の細胞内動態を一度に区別して観察する手法を開発した.
ケミカルバイオロジー
本研究で開発されたイメージング法を用いることで,構造の類似する複数の低分子化合物間の相互作用を観察することが可能となった.また,本手法は低分子化合物に限らず様々な生体内分子にも適応可能であり,複雑な生体内分子間の相互作用の解析へ応用展開されることが期待される.