非発光タンパク質の潜在的なルシフェラーゼ活性探索を目的として、イミダゾピラジノン型ルシフェリン(HuLumino1)を設計・合成した。HuLumino1は、ヒト血清アルブミン(HSA)とのみ発光し、他のタンパク質は発光しない。HuLumino1の高い特異性を利用すると、試料の前処理を必要とせず、酵素免疫測定法の誤差5%以内でHSA量を定量することができた。これらの結果は、一般に酵素として機能しないタンパク質を非標識に検出するためのタンパク質分析用新規プラットフォームの利点を示すものである。更にこの「ルシフェラーゼ非依存型」生物発光アッセイは、銅イオン等、他のバイオマーカー検出にも利用できる。
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