研究課題/領域番号 |
20K15471
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
塚田 愛 昭和大学, 医学部, 講師 (40752770)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ワイン加工残渣 / 腸内細菌叢 / 菌体 / 腸内細菌分泌物 / 孤立ストレスモデル / 関節リウマチモデル |
研究実績の概要 |
当該研究は,産業廃棄物として大量に廃棄されているワイン製造用ブドウ残渣(WGP)の有効利用を念頭に実施する。これまでに抗酸化が高いことで知られるカテキンやポリフェノールに比べ,顕著に高い抗酸化能を有することを報告している。摂取により変化した腸内細菌叢ないしその代謝産物について,疾病予防や官界への関与を期待し検証する。具体的には,それぞれのモデル動物に対してWGPを投与した際に,腸内細菌叢に変化を及ぼすのか,また量的変化を生じた菌がそれぞれの症状を寛解するのかを検証する。さらに,勤怠の直接作用なのか,代謝産物または分泌物の影響なのかを解明する予定である。 令和3年度も昨年度に引き続き新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け動物実験の制限が生じたため,社会的孤立ストレスモデルにおける再現性の検証ならびに行動試験の実施を行い,糞便を採取し次世代シークエンサーにて腸内細菌叢の網羅的解析を行った。 今後は,変化が生じた菌を無菌マウスの腸管へ移植し,WGP投与と同様に抗ストレス作用を示すかを調べる。 ストレス指標としては,行動試験,ストレス関連ホルモンペプチドの分析(ELISA法やWestern blotting法)などを行う。また,アジュバンド関節炎モデルの再現性の検証や行動試験の実施,糞便採取し腸内細菌叢の網羅的解析も行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け,当学実験施設において動物の購入禁止等の制限が生じたため,実験業務に遅れが生じた。そのため,動物実験可能な環境になった時点で1種類(ストレスモデルとして社会的孤立ストレスモデル)を作製し,令和2年度の再現性を検証し,行動試験を実施し,糞便を採取し次世代シークエンサーによる網羅的解析を実施した。外注先の次世代シークエンサーによる網羅的解析についても新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け,データの納期が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度は昨年度に引き続き新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け,動物実験の制限が生じたため,社会的孤立ストレスモデルの再現性検証ならびに行動試験の実施を行い,糞便を採取し次世代シークエンサーにて腸内細菌叢の網羅的解析を行った。 令和4年度は,変化が生じた菌を腸管移植し,WGP投与と同様に抗ストレス作用を示すかを調べる。ストレス指標としては,行動試験,ストレス関連ホルモンや神経ペプチドの解析(ELISA法やWestern blotting法)などを行う。また,抗炎症モデル動物においても再現性の検証ならびに行動試験の実施を行い,糞便を採取し次世代シークエンサーにて腸内細菌叢の網羅的解析を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度に引き続き,令和3年度も新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け動物実験の制限が生じたため,孤立ストレスモデルの再現性の検証並びに行動試験,糞便を採取し次世代シークエンサーにて腸内細菌叢の網羅的解析の実施に注力した。また,糞便採取し外注先に糞便を提出したものの,外注先でも新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け作業が遅延しているため,それに伴い納品と引き換えに実施される支払いが遅延している。 今後,孤立ストレスモデルならびに抗炎症モデルの次世代シークエンサー外注費が生じ,さらにはELISAキットやWestern blottinng法に用いる試薬を購入費も生じるため,翌年度と合わせた助成金が必要となる。
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