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2021 年度 研究成果報告書

オレイン酸による新生および成熟筋線維における遅筋タイプ増加機構に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K15485
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関北里大学

研究代表者

小宮 佑介  北里大学, 獣医学部, 准教授 (80791665)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワードオレイン酸 / 遅筋 / 筋線維タイプ / 成熟筋線維 / 新生筋線維 / MyHC1 / オリーブオイル
研究成果の概要

本研究はオレイン酸による筋細胞の筋線維タイプ制御機構を細胞ステージに着目して明らかにすることを目的とした。まず細胞試験で、オレイン酸は新生および成熟筋線維のいずれにおいても脂質代謝関連因子の発現量増加を促進するが、遅筋タイプマーカーMyHC1は新生筋線維のみで増加することを見出した。動物実験では、オレイン酸を豊富に含むオリーブオイル7%配合飼料をマウスに8週間摂取させた結果、骨格筋エネルギー基質である筋内脂肪の増加に伴うトレッドミル走行持久力の向上することを明らかにした。また、マウスに10%オレイン酸混合飼料を4週間摂取させた結果、MyHC1の発現量増加および走行持久力の向上が確認された。

自由記述の分野

食品機能

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の最大の特色は、運動トレーニングでしか得ることができない骨格筋特性の変化を食品成分で代替可能であることを示唆するものであり、既知の食品成分であるオレイン酸に「遅筋タイプ増加による脂肪燃焼促進」などの新規機能性を付与できると考える。本成果は筋機能への作用を売りとした運動を模倣するサプリメントとして、肥満や運動不足が問題視されている現代社会に貢献できる。また、本研究では細胞ステージにも着目しており、オレイン酸の機能が最大限発揮される骨格筋細胞の状態を解明することで、摂取する場面(運動中、筋再生中など)の提唱にもつながる。

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公開日: 2023-01-30  

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