研究課題
若手研究
ダイオキシン受容体として知られる芳香族炭化水素受容体 (AhR) は、その活性化が、免疫細胞であるヘルパーT細胞のサブセットである、免疫促進のTh17細胞とTh22 細胞、および制御性T細胞 (Treg) の3つの細胞への分化促進に関わっていることが明らかとなっている。申請者は、ハーブの1種であるセージから、これまでAhRリガンドとしての報告がない、アビエタン型ジテルペンを7種同定した。さらにそれらが、Th17細胞およびTreg細胞分化を促進、もしくは抑制した。
分子生物学
ダイオキシンの受容体とも考えられている炭化水素受容体 (AhR)は、近年、様々な生理機能に関わっていることが報告されている。この受容体は免疫機能を持つT細胞分化にも関わっているが、化合物ごとに作用が異なる。そこで、本研究は、新たなAhRリガンドを伝承薬セージから単離し、それらのT細胞分化への効果を調べることで、リガンドごとにT細胞分化制御が異なる機構の解明に繋がることが期待できる。