四倍体コムギのF1とタルホコムギとの交雑によって生じた三倍体コムギが、自殖するだけで合成六倍体コムギになることを活用して、迅速にNested association mapping集団を構築する手法の開発を行なった。合計20686小花を除雄しタルホコムギの花粉を受粉した結果、3375粒の三倍体種子を得ることができた。これらの三倍体の一部には雑種生育不全が見られたものの、三倍体個体の多くから後代の種子を得ることができ、迅速にNAM集団を構築できることが示唆された。また生態学の研究に利用の限られていたMIG-seqがコムギの遺伝子型決定に有効であることを明らかにした。
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