リンゴでは長期貯蔵後に内部褐変が発生する場合がある。内部褐変は酸化反応により生じることから、その反応には組織内の酸素濃度も強く影響していると考えられる。しかし、現在販売されている各種機器では、組織内酸素濃度の実測は難しい。そこで、今までにない測定システムを利用した光学式酸素センサーを改造し、センサーを果実に突き刺して実測できる装置を製作した。 組織内ガス測定装置およびガス透過性測定装置を作成したことで、これまで調べることができなかったリンゴ果実における組織内ガスおよびガス透過性の測定に成功した。貯蔵初期の酸素透過性が貯蔵6か月後の褐変発生の難易に関与している可能性が示唆された。
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