研究実績の概要 |
当初の計画で環境由来株と比較する予定であったピロリ菌の臨床由来株について、全ゲノム配列を決定した(Takahashi et al., Microbiol. Resour. Announc. 2021)。本株はファージ感染を受けておらず、また、これまでに報告されているピロリファージ(KHP30, KHP40)に対して感受性を持つ。したがって、この配列情報はピロリ菌がファージ感染を受けた際に、配列にどのような変化が起こるか検証するうえでも有用といえる。そこで、当初の計画から修正し、水圏環境由来試料からピロリ菌のみならず、ピロリ菌ファージを配列として探索することとした。現在、条件を確立しつつある段階にある。
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