水圏試料からピロリ菌保有病原性関連遺伝子をターゲットとした特異的検出PCR系を構築した。また、比較解析用の臨床由来ピロリ菌株について、ショートリード解析およびロングリード解析を組み合わせることで、全ゲノム配列を決定した。本株をMulti-locus-sequence-typing(MLST)解析に供したところ、1個を除く6個のハウスキーピング遺伝子については既存ST番号に分類されないことがわかった。このことから、当初の計画から方針を修正し、ピロリ菌の生存戦略の一つである外敵防御機構に注目し、解析を行った。
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